このように、送料の設定で悩んでる人は多くいらっしゃるかもしれませんね。
確かに送料設定は、ebay輸出において最初の壁と言っても過言ではないと思います。
でも大丈夫です!
この記事ではそんな悩みの解決策をお伝えします!
結論から言うと、ebay輸出初心者の方に今一番おススメできるのは、郵便局提供の国際郵便の小型包装物(航空便書留)です。
国際郵便は追加送料もなく送れる国も多いため、2025年6月の現状では一番利用しやすいと言えます。
じっくり丁寧に解説していますので、送料の考え方が分からない方も簡単に作れちゃいます!
また、実際に僕がコロナ前に送料設定しているときに悩んだことも解説しているので、応用が効く考え方も学べる記事にしました!
では、一緒に送料設定を作っていきましょう!
目次
- 1 ebay輸出で送料を設定するおおまかな流れとは?
- 2 ebay輸出で送料設定する前に確認すべき3点
- 3 初心者におすすめ!ebay輸出での基本的な送料設定とは?
- 4 ebay輸出の送料設定を解説!
- 5 Each additionalの考え方と設定方法
- 6 送料設定をコピーして他の送料設定も作っていこう!
- 7 送料設定の内容を変更する時の注意点
- 8 送料設定の基本的な考え方とは?
- 9 ebay輸出の送料設定の重要性
- 10 【初心者向け】ebay輸出の送料設定方法はこれだ!細かく徹底解説!まとめ
ebay輸出で送料を設定するおおまかな流れとは?
日本のフリマサイトとebayでは全く違うので、まずは何をするのか知っておきましょう!
- 利用する予定の配送業者の送料一覧を用意し、しっかり中身を確認する
- アメリカ向けの送料を設定する
- アメリカ以外向けの送料を設定する
- 発送除外国を設定する
- 重さごとに送料設定をいくつか作成する

ebay輸出で送料設定する前に確認すべき3点
送料設定をする前に、以下の3点は必ず確認しておきましょう。
①利用するサービスを決めておく
まず初めに、自分がどの配送業者を使って発送するか決めましょう。
配送サービスによって送料が大きく変わってくるからです。
2025年現在、利用できるサービスは大きく分けて2つです。
初心者の方は、国際郵便の小型包装物(航空便書留)の利用をおすすめしています。
2023年の秋には、ebayセラーが重宝していた「eパケット」が廃止されたため、現在は小型包装物の航空便や船便、EMSが利用可能です。
また、速達として利用できるクーリエは配達が速く安定しています。
初心者の方でも、今はeLogiやCPaSSで簡単にクーリエ(FedEx)を利用できるので、国際郵便と並行して使わない手はありません。
各配送業者の比較やeLogi・CPaSSに関しては、以下の記事でもっと詳しく記載しています。
②海外発送は重量で送料が決まることを知っておく
日本の郵便は主に荷物の大きさで送料が決まりまが、海外発送は重量で送料が決まります。
また、クーリエでは「容積重量」も関わってきます。
クーリエについては、この記事で詳しく記載しています。
③バイヤーが購入時に配送方法を選ぶことを知っておく
例えば日本のフリマサイトだと、出品者が既に配送方法を1つ決めて出品することが多いと思います。
しかし、ebayではバイヤーが商品を購入した際にあなたが設定した配送方法から1つ選ぶ仕様になっています。
セラーが設定できる配送方法は以下の3点です。
例えばあなたが「通常配達」と「速達」2つの送料を設定している場合、バイヤーはこの2つから1つを選ぶんです。
現在では、
が一番設定しやすいでしょう。


実は、アメリカに送ることができる国際郵便の航空便や船便はエコノミー配達にあたります。
国際郵便のサービスには「eパケットライト」というものもあります。
eパケットライトの方が航空便と比較すると若干送料が安く、航空便では追跡不可なカナダやオーストラリアの追跡もできるため、使用するメリットは大いにあります。
そのため、慣れてきたら「注文が入った国がeパケットライトを送れるなら、航空便ではなくeパケットライトで配送してもOK」です!
初心者におすすめ!ebay輸出での基本的な送料設定とは?
まずここでは、基本的な送料設定のパターンをお伝えしますね。
①『国際郵便とクーリエを利用パターン』
ここで挙げた設定パターンは、あくまでも一例です。
送料設定方法は個人によって様々です。
クーリエを使わずにまずはエコノミー配送に注力し、慣れてきてからCPaSSなどを利用してクーリエを取り扱い始めてももちろん大丈夫ですよ!

自分の負担にならない程度にいろいろと試してみましょう!
ebay輸出の送料設定を解説!
では、送料設定の方法を順を追って解説していきます。
今回解説する設定の前提はこちら!
手元に配送サービスの送料一覧表を用意してくださいね!
もしeLogiやCPaSSでクーリエを利用する場合は、お問い合わせをすれば送料一覧が貰えますよ。
①ビジネスポリシーを有効化する
初めて送料設定する方は、まずビジネスポリシー有効化を完了させましょう。
こちらの記事を参考に初期設定してください。
②送料設定画面に移行する
画面左上「Hi ◯◯!」>「Account settings」をクリック

Selling > Business Policiesをクリック

create policyをクリックし、Shippingを選択

③Policy nameを設定する
これはバイヤーには見られません。
Policy nameは重さごとで、英語の命名がおすすめです。
以下の画像では例として「~2kg FedEx」としています。

なので初めから英語のほうが無難ですよ。
重量を細かく区切ってしまうと管理が大変になります。
なので、1g~2kgまでで1つ送料設定しておくと便利です。

ここまで入力したら、あとは「アメリカ向け」と「アメリカ以外向け」の送料を設定していきます。
④アメリカ向けの送料を設定する
ebayはアメリカのサイトでしたよね。
ですので、「Domestic(国内) shipping」がアメリカ向けの送料設定欄です。
ここではFlat: same cost to all buyersを選択します。

次に+Add added servicesをクリックし、配送方法を選択して送料を入力します。

【Services】はプルダウンから
①エコノミー配送は【Economy services from outside the country】内の「Economy Shipping from outside US」

②速達は【Expedited services from outside the country】内の「eBay SpeedPAK Expedited」
※ここではCPaSSのクーリエを利用する前提で「eBay SpeedPAK Expedited(CPaSSの固有名称)」を選択していますが、直接契約などでFedexを利用する際などは「Expedited Shipping from outside US」を選択します。

送料無料にチェックを入れる
Offer free shippingにチェックを入れることで送料無料になります。

これでエコノミー配送は送料無料になりました。
このように、ebayでは基本的にアメリカ国内向けを送料無料にするといいです!
Expedited Shippingには送料の追加分を入力します!
エコノミー配送を送料無料にするために、商品価格にエコノミー配送料を足して値段設定をします。
そのため、速達では速達配送料とエコノミー配送料の最大の差額分をドル換算して入力しておきましょう!
価格設定や手数料に関してはこちらの記事にまとめています。
次は、アメリカ以外の国への送料を設定していきます。
⑤アメリカ以外向けの送料を設定する
①International shippingのチェックをONにします。
②次に【Cost type】は【Flat: same cost to all buyers】を選択します。
③矢印の【+Add added services】をクリックして配送方法を選択して送料を入力します。
ここはアメリカ行きの送料設定と同じで「エコノミー配送」と「速達」の両方を設定してもいいですし、「速達のみ」や「エコノミーのみ」に設定してもOKです。


【Ship to】をクリックすると配送先の国を細かく設定することもできます。
ドイツへ販売する場合はLUCID包装登録を行ってからにしましょう!
※個人アカウントは登録の必要はありません。
配送先の国をこのように一括して選択することができますが、一括だからこそ送料が高い国が含まれているケースがあります。 ご自身の送料をしっかりと確認し、送料が高い国がある場合はきちんと発送除外国設定をしておきましょう。
具体的な送料を設定する
ここでは、アメリカ行きの送料を基準に考えます。
今回の場合、以下の2つを比較して設定した重量(今回は~2㎏まで)の範囲で最大の差額をしらべ、その差額を追加料金として設定します。
エコノミー配送(国際郵便の航空便※書留付)
速達配送(クーリエ)
送料をエコノミーと速達サービスでそれぞれ比べ、アメリカよりも送料が高かったときは差額料金を設定します。
これについては次の項目「他国への送料がアメリカよりも高かった場合は?」でもう少し詳しく説明しますね。
薄い梱包資材なら送料は$20だけど、袋に入れるなら$25…というイメージです。
なので同じ500gの中でも「一番高い配送サービス」で比較しましょう。
クーリエの料金は、契約内容によって個人で違います。
なので、必ずご自身の持っている料金表を確認し設定してください!

他国への送料がアメリカよりも高かった場合は?


では、ここではクーリエを例にして解説しましょう!
国際郵便でも考え方は同じなので安心してください。
クーリエは500g(0.5kg)刻みで送料が変わります。
なので、
・0.5kgの「アメリカ行きクーリエ送料(最高値)」と「選んだ国行きのクーリエ送料(最高値)」の差額
・1.0kgの「アメリカ行きクーリエ送料(最高値)」と「選んだ国行きのクーリエ送料(最高値)」の差額
・1.5kgの「アメリカ行きクーリエ送料(最高値)」と「選んだ国行きのクーリエ送料(最高値)」の差額
・2.0kgの「アメリカ行きクーリエ送料(最高値)」と「選んだ国行きのクーリエ送料(最高値)」の差額
というように、各重量で送料の差額を確認し、その中で一番大きな差額を送料に設定します。
これを、選んだ国全てで確認しましょう!
今回の送料設定では、100gの商品であろうと2kgの商品であろうと、設定した速達送料しか請求できません。
そのため、各重さで送料を比較し、その中で一番大きな差額を送料に設定しましょう。
そうしておけば、送料赤字のリスクも最小限にできます!


【アメリカ向けが送料無料の場合の販売価格設定】 なので、 1,000円(商品の価格)+500円(アメリカへの送料)=1500円(ebayの販売価格) としましょう。 では、フランスへの送料が1,000円だったとします。 アメリカよりも送料が高いので、計算は 1,000円(フランスへの料金)–500円(アメリカへの送料)=500円(差額)となります。 なので、差額の500円をフランスへの送料に設定すればOKですよね?
商品の価格+アメリカへの送料=ebayの販売価格
アメリカへの送料だけでは不足している送料を設定するイメージで考えてみれば分かりやすいですよ。
送料がアメリカよりも高い国と安い国が入り乱れていたら?
今回は中国やフランスなど、色んな国を一括で選択しています。

中国は送料無料にできますもんね……?

- 送料が高い国を基準にして速達料金を設定し、安い国からも同じ速達料を取る
もしくは
- 送料が安い国は設定を別に作り、速達送料を無料とする
どちらかを選べばOKです!

やはり、送料設定は正確であればあるほど売上に影響が出ますからね。
International shippingは最大4つまで作ることができるので、例えば「中国は送料無料」にして、「フランスで速達料金を設定したい」場合は、以下のように速達設定を2つ作ればいいですよ!
(例)
中国…Expedited International Shipping・送料無料
フランス…Expedited International Shipping・送料5ドル
アメリカよりも送料は高いが差額が各国で違う場合は?
中国やヨーロッパやアジアを一括で販売先に選んだ場合で、これらが全てアメリカよりも送料が高かったと仮定します。
すると当然、国によってそれぞれ送料が違いますよね。
これはどうすればいいですか?
簡単に説明すると……
この場合、より額が大きいフランスとの差額$10を送料設定にしましょう。
こうすると、ドイツや中国から購入された場合少しだけ多く送料をもらうことになってしまいますが、これを気にしていたら設定が細かくなりすぎて大変です。
そのため、差額が少額なら無視してOKです。
国ごとに細かく料金テーブルをする方法もありますが、初心者向けではないのでこの記事では省いています。

Local pickupのチェックはOFFにしておきます。
また、発送期限(ハンドリングタイム)も設定します。
無在庫の場合……10日
有在庫の場合……3日~5日
を選んでおくといいです。
初心者の方は、発送業務に慣れるまではちょっと長めに設定しておくと焦らなくて済みますよ!


無在庫輸出に関してはこちらにも詳しくまとめています。
⑥発送除外国を設定する
全世界に販売できるのがebayの魅力ですが、中には「販売を避けたほうがいい」国があることも事実です。
国内情勢が危うかったり、紛失が多すぎる国もあります。
そんな国は心苦しいですが「発送除外国」に設定しましょう。
ebay輸出での発送除外おすすめ5選!
一覧にまとめました。
理由を簡単に解説しますね。
①APO FPO
アメリカ軍基地内の郵便局(Army post office)のことです。
追跡ができないため、除外しましょう。
②PO BOX
郵便局に設置された受け取り専用の箱のことです。
自宅の代わりに受け取ることができるので便利な設備なのですが、クーリエによってはここに配達できない場合があります。
絶対除外しなければならないわけではありませんが、クーリエを利用する場合は除外しておいたほうが余計なトラブルを防げます。
③アフリカ
詐欺が多く、商品が到着する可能性もとても低いです。
④南米 (South America)
こちらもアフリカと同じく未着が多いです。
⑤日本 (Japan)
これは意外と知られていないことが多いですが、日本も発送除外にしておくといいです。
個人情報をすっぱ抜かれたりする危険もあります。
さらに、除外することで日本人セラーのリサーチに引っかかりにくくなり、ライバルに見つかりにくくなります。
発送除外国の設定手順
①Exclude shipping locationsで発送除外する国にチェックを入れる

チェックした国が発送除外国になります。
ここで発送除外にする国はあくまでも例ですので、こうすればいいよ!と保証するものではありません。
設定するときは、各国の郵便事情を確認しましょう。
状況がコロコロ変わりますので、世界情勢は逐一確認しましょう!
2025年現在は「ロシア」「ウクライナ」も発送除外しておきましょう。
次に各国の「Show all countries」をクリックし、発送除外する国にチェックを入れましょう。
今回は例として
Asia
Hong Kong、Korea, South、Macau、Philippines、Singapore、Taiwan、Thailand、Vietnam
Europe
Austria、Bulgaria、Czech Republic、Denmark、Estonia、Finland、France、Germany、Hungary、Iceland、Latvia、Lithuania、Luxembourg、Monaco、Netherlands、Norway、Poland、Portugal、Slovenia、Spain、Sweden、Switzerland、United Kingdom
(ドイツはLUCID包装登録が必要なので、まだの場合はチェックを入れて除外しましょう)
North America
Canada
Oceania
New Zealand、Tonga
Southeast Asia
Hong Kong、Macau、Malaysia、Philippines、Singapore、Taiwan、Thailand、Vietnam
上記以外の国にチェックを入れて発送除外しています。
初めのうちは、よく聞く国で、かつ配達情勢が安定している国で経験を積みましょう!
そこから少しずつ発送する国を広げていけばOKですよ。
⑧最後に「Save」をクリックして送料設定終了

一回ではなかなか頭に入らない方もいらっしゃるかもしれません。
なので、何回もこの解説を読み返して、実際に紙に書いて手を動かしてみてください。
初めはやはりとっつきにくくて難しく感じると思います。
しかし、考え方に慣れてしまえば簡単に設定できるようになりますよ!
Each additionalの考え方と設定方法
今回は送料無料で設定したので利用しませんでしたが、ebayの送料設定には「Each additional」という設定欄があります。

これは、同じ商品を複数購入してくれたバイヤーの送料を安くする設定のことです。
例えば、【送料が$10、かつEach additionalが$5】と設定したとします。
となります。
これを設定しないと、2つ購入してくれたバイヤーは$10+$10=送料合計$20がかかります。
Each additionalを設定しないと送料のもらい過ぎになってしまい、中には「送料が高すぎる!」とクレームになったり、「過剰分の送料を返金してください」と依頼が来ることもあります。
特に具体的な決め方はありません。
バイヤーから見て、まとめ買いに少しお得感が出ていればいくらに設定しても問題なしです。

だからEach additionalは「0」で設定すればいいんですね!
送料設定をコピーして他の送料設定も作っていこう!
先程作成した送料設定をコピーして、2kg以上の送料設定を作成することもできます。
Edit > Copy policyでコピーが可能です。
あまり細かく区切ると大変なので
- 軽量帯
- 中量帯
- 重量帯
と、3種類ぐらい用意できると便利ですよ!
送料設定の内容を変更する時の注意点
ここで作成した送料設定の内容はいつでも変更できます。
変更すれば、適応中の商品も自動的に変更されるので便利です。
ですが、送料設定の内容を変更したい場合は、なるべくどの商品も動きがないときに行ったほうがいいですよ!
変更したい送料設定が適用された商品が
- 価格交渉中
- バイヤーをメッセージのやりとりを行っている場合
など、何かしら動きがある最中に変更すると、その商品だけは変更が適応されず、変更前の送料設定が「Copy」として残ってしまいます。
うっかりすると、Copyがいくつも作られてしまって訳がわからなくなるので気をつけましょう!
送料設定の基本的な考え方とは?
今回はご紹介した送料設定は、比較的分かりやすい設定方法なんです。
しかし、人によっては条件を変えたい場合もありますよね。
さらに数年前のコロナのように、いつまた郵便事情が変わるかも分かりません。
そうなると今回とは設定が変わってきます。
- アメリカへの送料を基準にする
- 「基準よりも送料が高い場合は差額を追加料金でもらう!」
- 「基準よりも送料が安ければ追加料金は無し!」
と考えれば一番シンプルです。
ebay輸出の送料設定の重要性
ebay輸出において、送料設定は非常に大切です。
なぜなら、適切な送料設定が売上を左右するからです。
送料で赤字になってしまいます。
商品の重量やサイズ、送り先の地域などをきちんと考え、最適な送料を設定しましょう。
送料を安く適切に設定しているライバルに負け、売れなくなってしまいます。
バイヤーは、商品の価格と送料を総合的に判断して購入するからです。
初めのうちは「しまった…送料で赤字だ!」や「送れると思ったけど、今確認したら引き受け停止していて送れない!」など、小さなトラブルはどうしても発生します。
失敗はつきものです。
ですが、これを恐れていては何もできませんし、バイヤーにきちんと誠意を持って説明すれば大体は解決できます。
初心者の方は、日本のセラーポータルに登録をしておきましょう。
トラブルが起こったときに、日本語でサポートしてくれます。
【初心者向け】ebay輸出の送料設定方法はこれだ!細かく徹底解説!まとめ
いかがでしたか?
送料設定が難しくて挫折する人もいます。
僕も、初めて見たときはわけが分からずミスも沢山してきました。
しかし、全てのトラブルは必ずなんとかできますし、送料設定も慣れれば簡単なんですよ!