【ebay輸出】それ売っても大丈夫？販売してはいけない禁止商品を徹底解説

なんでも売れてしまうebayですが「売ってはいけない商品」というのがあります。

麻薬や武器など誰でも禁止品と分かるものから、

「え！これもダメなの！？」と驚くような規定もあります。

「出品しているセラーもいるし、大丈夫だろう」

なんて下調べもせずに販売してしまうと、とんでもない事になるかもしれません。

今回は「禁止品を出品したらどうなるのか」に加えて、

1. 日本税関で禁止されている商品
2. 日本郵便で禁止されている商品
3. 輸入国で規定されている商品
4. ワシントン条約で定められた商品
5. ebayで規定されている商品
6. paypalで規定されている事項
7. VeROプログラム登録された出品禁止のメーカー

以上を徹底解説していきます。

これから海外輸出をする人や、新たなジャンルの商品を検討している人はぜひ最後までお付き合いください！

禁止品を出品したらサスペンド！？

まず、発送先の国で輸入禁止されている商品は返送されてきたり破棄されてしまいます。発送前に誰かが気が付いてくれることもありますが自分でしっかりと把握しておいた方が無難です。

送料で赤字になるだけでなく、発送作業の梱包や返金手続きなどすべて無駄な時間になってしまいますね。

そして1番恐ろしいのが、ebayで禁止品を出品しているのが発覚した時。

• 出品の取り消し
• アカウント制限

・・・最悪サスペンド（利用停止）される可能性もあります。

サスペンドされてしまうとアカウントの復旧は超困難です。

こうなってしまったら今まで販売実績やアカウント評価は水の泡。

「知らなかった」では済まない事態ですね…

ただし、ほとんどの場合はすぐにサスペンドされることはありません。

禁止品を出品すると、ebayから「policy violation（ポリシー違反）」という警告メールが届きます。

このメールを無視、または何度も繰り返すとサスペンドされる恐れがあります。

メールを受け取ったらすぐに該当する商品を削除して、禁止品に指定されている商品をもう1度しっかり把握しましょう。

日本の税関で禁止されている商品

まずは日本で海外輸出してはいけない商品からみていきましょう。

• 麻薬、向精神薬、大麻、あへん、けしがら、覚せい剤
• 児童ポルノ
• 特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、著作隣接権、育成者権を侵害する物品
• 不正競争防止法第２条第１項第１号から第３号まで又は第１０号から第１２号までに掲げる行為を組成する物品

税関の禁止品はホームページから確認することができます。

引用：日本税関

日本郵便で取り扱えない商品

EMSやeパケット、SAL便などでは以下に該当する商品の海外発送ができません。

• 爆発物・危険物
• 麻薬類
• 生きた動物
• わいせつな物品
• 火薬類
• ガス類
• 引火性液体
• 可燃性固体、自然発火性物質、水と接触すると引火性ガスを発生する物質
• 酸化性物質および有機過酸化物
• 毒物および伝染性の物質
• 放射性物質
• 腐食性物質
• 環境有害物質を含むその他の有害物質及び物品
• 硬貨、銀行券、紙幣
• 各種の持参人払有価証券、旅行小切手
• 加工したまたは加工していない白金、金または銀、珠玉、宝石その他の貴重品

引用：日本郵便

カメラなどはリチウム電池の取り扱いに注意

カメラなどに含まれるリチウム電池には細かな規定がされています。

1. 機器に取り付け又は機器に内蔵されていること
2. リチウムの内容量又はワット時定格値等が一定限度内であること
3. リチウム電池の数量制限(単電池の場合は4個、組電池の場合は2個)の範囲内であること
4. リチウム電池の輸入を制限していない国・地域宛て等に差し出すこと

商品の大きさや重量制限にも気をつけて

EMSでは国・地域によって、商品の大きさや重量に制限があります。

各国の重量制限については日本郵便のHPで確認できます。

引用：日本郵便

海外の輸入禁止品

輸入品の規定は、国によって異なるため少しややこしく、

「あの国では輸入OKなのに、あの国では違法商品だった」なんてこともあります。

すべてを把握するのは困難なので、JETRO（日本貿易振興機構）を使用するのがおすすめです。

分かりやすく国別の禁止品を確認することができますよ。

引用：JETRO

アメリカの禁止品はヤマトのサイト（PDFファイル）も分かりやすいです。

引用：ヤマト

ワシントン条約で規定されている商品

ワシントン条約（CITES）では絶滅危惧種の動植物、またそれらを加工した商品などの国際取引が禁止されています。

ローズウッド、ワニやトカゲの革、違法取引が多い象牙も対象となっています。

引用：経済産業省

このように規定も度々変更されるので、常に最新情報をチェックするようにしましょう！

ebayで規定されている商品

ebayで規定されている商品は以下のページから確認することができます。

下記リストのオレンジ色の文字はリストの下に説明があります。

アダルト商品について

アダルト商品の出品の際には細かなカテゴリーが決められており、必ずそのカテゴリー内のガイドラインに沿って出品しなくてはいけません。

（アダルト商品全般は「Everything Else > Adult Only category」など）

細かい規定がありますが出品は可能なので、ebay内でアダルト商品を見かけることはあります。

しかしポリシーをよく見ると・・・

Listings must not offer international shipping

商品は、国際配送を提供してはいけません。

とあります。

日本のアダルト商品は海外でもよく売れますが、リスクをとって販売していては長期的なビジネスは行えません。

やめておいた方がいいでしょう。

古着の禁止事項について

古着販売しちゃダメなの！？と思ってしまいますよね。

利益を出しやすく破損の心配がない古着は、多くのセラーが販売しています。

古着自体の販売はまったく問題ありませんが、取り扱いに規定があるんです。

Used clothing policy（古着ポリシー）

• 使用済みの下着や靴下は、たとえ清潔であっても許可されていません。例としては、ボクサーパンツ、パンティー、ブリーフ、おむつ、アスレチックサポーターなどがあります。ブラは下着とはみなされません
• 使用済みの衣類は適切に清掃し、アイテムが適切に清掃されたという記述を含める必要があります
• 古着のリストには、アイテムをモデル化している人物に関する個人的な声明など、アイテムを崇拝する言葉や画像を含めることはできません。

食品に関して

お茶や駄菓子など国産の食品はとても人気ですが、直接口に入るものなので規定があります。

以下および同様の食品は許可されていません。

• 低温殺菌されていない乳製品（政府のガイドラインに従ったチーズを除く）
• 低温殺菌されていない果物または野菜ジュース
• 野生のキノコ（アミガサタケと椎茸を除く）
• アキーの果実や種子
• 期限切れの食べ物
• 食糧に利用できる政府支援給付

Paypalで規定されている事項

禁止行為

以下の行為のためにPayPalサービスを利用することはできません。

不文法、成文法、条例または規則に違反する以下の物品に関与する取引。

(a)麻薬、ステロイド、特定の規制薬物、あるいはその他消費者の安全をおびやかす商品

(b)ドラッグ関連用品

(c)タバコ

(d)他者の違法行為を奨励、促進、手助けまたは指示する物品

(e)デジタルコンテンツおよびバーチャルコンテンツを含む盗品

(f)憎悪、暴力、人種差別または犯罪となる経済的搾取の促進

(g)わいせつと認識される物品

(h)著作権、商標、パブリシティ権、プライバシー権またはその他あらゆる管轄の法律に基づく所有権を侵害または違反する物品

(i)一部の性的関連物品またはサービス

(j)銃弾、火器、特定の火器部品、またはアクセサリー

(k)適用法によって規制されている特定の武器または刃物

以下の行為に関与する取引

(a)適用法に違反して第三者の個人情報を開示するもの

(b)ネズミ講、ポンジー式商法、マトリクス商法、その他の「一獲千金」商法または一定のマルチ商法プログラムを支援するもの

(c)年金または宝くじの購入契約、商品留め置き方式、融資目的のオフショアバンキングまたはオフショア取引、またはクレジットカードを資金源とする負債の再融資に関係するもの

(d)売り手が一定の商品を管理または所有する前に販売するためのもの

(e)決済代行会社が売り手側に代わって支払いを回収するためのもの

(f)トラベラーズチェックまたは郵便為替の販売に関係するもの

(g)通貨換算または小切手の現金化事業にかかわるもの

(h)特定のクレジットの回復、債務清算サービス、クレジット取引または保険取引にかかわるもの

(i)贈収賄または汚職目的の支払いの提供または受領にかかわるもの

政府機関によって不正である可能性が高いと判断される製品またはサービスの販売への関与。

VeROプログラムに登録されたメーカー商品

ebayにはVerified Rights Owner（VeRO）Programという、メーカーの知的財産を保護するプログラムがあります。

VeROプログラムに登録したメーカーは、プログラムに違反している商品を見つけた場合ebayへ報告し、出品を取り下げることができます。

例えば「カップヌードル」

この名前は日清食品ホールディングスが所有しており登録商標もあるので、他メーカーの即席めんに“CUP NOODLES”と表記することはできません。

もし他メーカーの即席めんのタイトルや商品説明に“CUP NOODLES”と表記すると、ebayからその商品の削除依頼がメールで届きます。

これを無視して従わない場合、サスペンドされる可能性があります。

メールの文章内に「VeRO」と書かれていたら必ず目を通し、該当する商品の出品をすぐを取りやめましょう。

日本のブランドでVeRO登録されているのは

• Canon
• 資生堂
• 任天堂（アメリカ）

などや他にも様々なメーカー、ブランドがあります。

詳細は下記ボタンから確認をお願いします。

引用：eBay

ebay輸出で販売してはいけない禁止商品を徹底解説のまとめ

禁止品を以下のカテゴリー別で紹介していきました。

1. 日本税関
2. 日本郵便
3. 発送先の国
4. ワシントン条約
5. ebay規約
6. paypal規約
7. VeROプログラム

この中で自分が出品しようと思っているものが禁止品に触れそうなものがある場合は、ホームページに記載されたガイドラインを読む／税関・郵便局に問い合わせるなどして確認するようにしましょう。

規定は更新されていくものなので、ネットには古い情報が混ざっていることもあります。

あなたのストアを守れるのはあなただけです！

今回紹介した各機関ホームページの新着情報をマメに確認した方がいいですね。

あとは壊れやすいものは規制品ではありませんがトラブルの元なので避けた方が無難です。

この記事では一気に多くの情報をお伝えしていますので難しく感じるかもしれませんが１つずつクリアしていけば大丈夫です。

どうしても混乱してしまってわからなくなったという場合は

• 古いゲーム機
• 古いゲームソフト
• ぬいぐるみ
• フィギュア

を出品してみてください。

これらが規制に係ることはほぼありません。コツは調べて問題のないカテゴリーの商品を出品していき徐々に取り扱う種類を増やすといいですね！！

最後まで読んでいただきありがとうございました！