ebay輸出の無在庫でも有在庫でも海外発送を日常的に行っていると、商品が盗まれたり紛失したりするトラブルが発生します。
日本と違って海外の郵便事情はそこまでよくないのでそれ以外のトラブルも多々あります。
でも安心してください。
トラブルに対して様々な方法を使ってあなたができるだけ有利に取引を行えるようにする方法があります。
今回の記事では国際郵便で海外へ送った商品の中身が紛失してなくなってしまった場合に、どのような対応をするべきかを僕の20万件以上の海外発送経験も含めてお話させていただきます。
郵便局の窓口で相談してもこういった手続きの方法を学ぶことはほぼできない、裏情報という認識でお願いします。
これからお伝えするのはEMS、国際小包、SAL書留、eパケットで送った場合の話ですが、うまくいけばSAL便やエアメール(航空便)、eパケットライトでも使えます。
国際郵便の基本的な損害賠償制度
対象となる郵便物
書留扱いとした通常郵便物
保険付とした手紙
国際小包
EMS(国際スピード郵便)
損害賠償金額
郵便物または特殊取り扱いの種類 | 賠償金額 | ||
---|---|---|---|
(1) 書留 | 特別郵袋印刷物 | 30,000円 | |
その他のもの | 6,000円 | ||
(2) 保険付とする書状および国際小包 | 郵便物1個につき第83条第3項の規定により申出のあった損害要償額 | ||
(3) 国際小包 (保険付国際小包を除きます。) |
ア | 重量5キログラムまでのもの | 11,160円 |
イ | 重量5キログラムを超え10キログラムまでのもの | 15,170円 | |
ウ | 重量10キログラムを超え15キログラムまでのもの | 19,190円 | |
エ | 重量15キログラムを超え20キログラムまでのもの | 23,200円 | |
オ | 重量20キログラムを超え25キログラムまでのもの | 27,220円 | |
カ | 重量25キログラムを超え30キログラムまでのもの | 31,230円 | |
(4) EMS | 第38条3項の規定により申出のあった損害要償額(この申出がなかったものについては 20,000円) |
※上記は郵便局のサイトを参照させていただいています。
セラーが負担する可能性が高いパターン
1.お客様が商品を受け取る
2.商品の中身がないからおかしいと気付く
3.販売者(セラー)に連絡がくる
4.調査請求をかける
この時点で損害賠償が厳しい状況です。
配送ラベルに送った時の重量が記載されています。
受け取ったときにラベルに書いてある重量と全然違う!!
ということを証明したいのですが受け取った後にしばらくしてからクレームを言っても、お客様が商品を盗んでしまった可能性も否定できなくなり返金してもらうことが難しくなるということです。
商品が抜き取られても返金される成功パターン
1.海外で郵便局員がお客様に商品を届けに行く
2.郵便局員にその場でこれおかしい!!と伝える
3.受け取り拒否で日本へ返送
4.日本で中身ないじゃんとクレーム
このパターンでないと損害賠償がほぼ受けられません。
そして
成功パターンに無理やりもっていく方法があるのですが
これはうまくいく確率が低いんですよね・・・
成功パターンに強引にもっていく方法
1.お客様が商品を受け取る
2.なんかおかしいと気付く
3.販売者(セラー)に連絡がくる
4.お客様が現地郵便局へ受け取り拒否だと伝え日本へ返送する。
強引に損害賠償を受け取れるパターンはこれです。
今のところ、これ以外に成功例は聞いたことがありません。
商品受け取り後に受け取り拒否なんてできるの?
これは対応してくれる相手にもよります。
できる時もありますよ!!というのが僕の見解です。
もちろん正式な対応方法ではないのでできないときもあります。
お客様に事情を説明して郵便局に空っぽの商品が送られてきたから、送り返したいと伝えてもらうところから話は始まります。
お客様には受け取った後だけど受け取り拒否ということにして送り返してくれ!と主張していただき相手国の郵便局が納得してくれたら商品は戻ってきます。
僕の場合はこのやり方で何度か返金してもらいました。
海外から商品が戻ってきた時の対応
上記の手順で返品されてきた商品を受け取る際にちょっと待ってください!!
中身が抜き取られているという状況を伝えることで話は進展していきます。
受け取ってしばらくしてから状況を伝えても意味がありませんので受け取り時に主張するというのが重要です。
証拠は配送ラベルに記載された重量と現在の重量の誤差なのでそこを相手に伝わるように話してください。
SAL便やエアメール(航空便)、eパケットライト(書留ではない配送方法)でも返金される?
僕は返金してもらったことがあります。
郵便局によって対応が違うかもしれませんが明らかに誰かの故意的なトラブルが起きた際は、相談してみると返金してもらえることがあります。
まとめ
海外では税関なのかそれともポストオフィスで盗まれたのかわからないですが商品がなくなることがたまにあります。
今回紹介したのは対応の一例ですが必ずこのような結果になるわけではありません。
手続きを行うために様々な人が関与しますので対応してくれる人によっても結果が変わってきてしまいます。
一般的に知られている対応以外でもトラブル時にうまく返金されたらラッキーという感覚で取り組むのがいいでしょう。
交渉は感情で話してもあまり意味がありません。
証拠をしっかりと揃えて事実を話していくとうまくいきやすいです。
こういったやり方を身につけておくと少しでも損失が減らせることができるのでぜひ試してみてください。
そしてトラブルは淡々と処理していつまでも時間を使わないようにしましょう。
あなたにとって大切な時間を失うことが最大の損失になりますのでダメなら次!!という精神で取り組むと良い結果につながります。